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 トヨタ自動車とデンソーが、電動の垂直離着陸(eVTOL)機の実現に向けてアクセルを踏んでいる。eVTOL機は、従来の航空機に比べて、あたかも自動車のように手軽に乗り降りできることから、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる。トヨタはeVTOL機の実用化に向けて人材募集を開始。デンソーは開発中のeVTOL機向けモーターの成果を披露した。将来、トヨタが静岡県裾野市に建設を計画するスマートシティー「Woven City」(ウーブン・シティ)において、eVTOL機の実証を行う可能性も出てきている。

 トヨタ自動車は以前から、空飛ぶクルマに関心を寄せていた。東富士研究所(静岡県)で研究開発を行ってきたもようで、関連特許を出願している。同社が空飛ぶクルマに強い関心を寄せているのが公になったのは、eVTOL機を手掛ける米国の新興企業Joby Aviationへの出資からだ。20年1月に400億円超を出資すると明らかにした。その前から、トヨタ傘下の米Toyota AI Venturesを通じてJobyに出資していたが、トヨタ本体が多額を出資したのはこのときからだ。

トヨタ自動車は「空飛ぶクルマ」の特許を出願済み
トヨタ自動車は「空飛ぶクルマ」の特許を出願済み
例えば「空陸両用乗物」がある。本体の重心側(中央部)に大型の「浮揚ファン」と、その前後左右に「姿勢制御ファン」を備える。(出所:公開番号「特開2017-185866」)
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上図の斜め前側
上図の斜め前側
(出所:公開番号「特開2017-185866」)
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 20年1月の出資発表の際に、トヨタはeVTOL機の製造面でJobyを支援するとしていた。それに向けて、求人を開始するなどトヨタは本格的に動き出した。