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 ふくおかフィナンシャルグループが立ち上げた新銀行「みんなの銀行」が2021年5月にサービスを開始する。掲げているのは、口座開設からATMへの入出金などすべてのサービスがスマートフォン(スマホ)で完結する「国内初のデジタルバンク」である。

みんなの銀行の横田浩二頭取(右)と永吉健一副頭取
みんなの銀行の横田浩二頭取(右)と永吉健一副頭取
(撮影:日経クロステック)
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 「既存の銀行らしさというものから脱却する」――。みんなの銀行が2021年1月14日に開いた事業方針説明会で横田浩二頭取はこう力を込めた。同行の特徴を象徴する一言だ。「非常識」と言われようとも、銀行にとってのこれまでの当たり前をことごとく打ち崩そうとしている。

eKYC使い口座開設はわずか8分

 分かりやすい例が銀行口座の開設だ。これまでの「常識」では平日の午前9時から午後3時までの営業時間にしか開設申し込みができない。今は各行のWebサイトでも申し込めるが、窓口と同様にキャッシュカードが手元に届いて実際に口座を使えるようになるまで1週間前後の時間が必要となる。

 これに対し、みんなの銀行はスマホから24時間365日申し込めるようにし、開設完了までの所要時間は8分ほどという。ATMで入出金できるキャッシュカードや店舗での非接触決済に使うデビットカードはスマホ内に仮想的につくるので、開設後すぐに口座を使えるようになる。

 口座開設時、なりすましといった不正を防ぐため本人確認には「eKYC(電子的本人確認)」を使う。身分証と本人の見た目をビデオチャットで確認する仕組みであり、その場で完結する。確認するための人員も24時間態勢で配置済みだ。