全1908文字
PR

 ここ数日で急速に注目を浴び、App Storeのアプリダウンロード数ランキングで無料アプリの1位に躍り出た音声SNS(交流サイト)アプリ「Clubhouse(クラブハウス)」。iOSのみの対応だが、起業家やIT企業の社員、インフルエンサーらを中心に急速に利用者を伸ばしている。インフルエンサー同士の会話や起業ノウハウなどのテーマが並ぶ中、いち早く採用イベントに活用するケースが出てきた。

情報感度が高い人をスクリーニング

 Clubhouseは「room」と呼ばれる部屋がテーマ別に立ち並び、それぞれの部屋では、主催者とスピーカーが会話をする。アプリ利用者は誰でも好きなテーマの部屋に入り、リスナーとして会話を聞くことができる。部屋への出入りは自由、主催者が承認や招待すれば、リスナーもスピーカーとして話すことができる。ゆるいやり取りは「音声版ツイッター」とも呼ばれる。

 ClubhouseがTwitterやFacebookなどのSNS上で話題になって間もない2021年1月26日午後8時、300人を超えるリスナーを集めた部屋がある。ブロックチェーン(分散型台帳)ベンチャーのLayerXが「採用イベントぽくやってみる」と始めた部屋だ。常に200人以上のリスナーが同社経営陣の会話に耳を傾けた。

 部屋のテーマは「LayerXチームで雑談会」。経営会議後のアフタートークをイメージしたという。後日リスナーに感想を聞くと、同社の福島良典CEO(最高経営責任者)が即興で質問に答える様子が「ほかでは見られない」と好評だったという。すぐに採用応募につながるかどうかはまだわからないが、リファラル採用の対象者がリスナーとして参加するなど、「まずは会社に興味を持ってもらう」という狙いに対する手応えは上々のようだ。