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 メガネ販売の「Zoff」を運営するインターメスティックが人工知能(AI)を活用した店舗のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めている。店舗に設置したカメラやアンケートから、顧客の購買行動やスタッフの接客行動などのデータを約1年にわたって収集。こうしたデータを活用して、接客をサポートするAI開発を進める。

 開発を進めるのは、顧客のメガネ選びといったスタッフの接客をサポートするAIである。売り場での接客では、スタッフが顧客からメガネ購入の背景や趣味などを聞き取った上で、メガネ選びをアドバイスする。顧客から情報を聞き出すのは重要な接客スキルの一つだ。こうしたスキルをAIでサポートすることで、初心者スタッフのスキルを底上げする。売り場での利用を見すえ、まずはECサイト向けに実装していく計画だ。

Zoffの店舗
Zoffの店舗
(出所:インターメスティック)
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「AIはツール。コアではない」

 AI開発にあたっては、AIベンチャーのACES(エーシーズ)と組んで、実際の売り場でのスタッフや顧客の行動データを収集した。店舗に設置したカメラ画像からスタッフの接客の様子を分析したり、スタッフらにヒアリングやアンケートを行ったりした。

 だが、「AIはツール。コアではない」とインターメスティックの事業基盤本部本部長で、同社の研究開発も担当するDX推進組織であるZoff Eye Performance Studio(ZEPS)の逆井浩之室長は言う。

 逆井室長は2018年にZEPSの前身組織であるAI推進室が設置された際、調査研究の一環として店舗での顧客の行動を知るための画像解析を始めた。購買に至る顧客の行動を知りたいと、店舗のカメラ画像から行動分析し、売り場のVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)評価に活用した。