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 ファミリーマートは2021年1月28日、システムの不具合により収納代行サービスの一部を停止した。慌てたのが受験生とその保護者だ。複数の私立中学校に入学金の支払いができなくなったからだ。

 ファミリーマートが停止したのは、コンビニ店舗にあるマルチメディア端末「Famiポート」で利用できる「各種代金お支払い」サービス。収納代行サービスの一部で、28日の午前6時から午後7時40分まで停止した。現在は復旧している。同社は不具合の原因や停止した理由など、詳細を明らかにしていない。

 ファミリーマート関連のシステムをめぐっては、26日に決済サービス「FamiPay(ファミペイ)」でも障害が発生し、29日までサービスの一部を停止させた。同社広報は収納代行サービスの停止とFamiPayの障害は「関係ない」とした。

支払い方法の変更を迫られた受験生

 停止の余波を受けたサービスの1つが三菱総研DCSが提供するWeb出願サービス「miraicompass(ミライコンパス)」だ。同サービスでは私立の中学校や高校の受験の出願や入学金の支払いなどの手続きをWeb上でできるようにしている。全国の約1000校が利用する。

 同サービスでは入学金の支払い方法の1つとして、Famiポートを使った店頭での支払いを指定していた。このため、28日にファミリーマートでの支払いを予定していた受験生は支払い方法の変更を迫られた。中学校や高校の受験では他校の合格発表を待って期日ギリギリに入学金を支払うケースが多い。1日でも入金できない状況が生じれば受験生は焦るだろう。

 ミライコンパスを利用する西武学園文理中学・高等学校(埼玉県狭山市)の入試担当者は、「支払い方法の変更で他のコンビニで手続きできるとはいえ、近くにファミリーマートしかない家庭は大変だったのではないか」と話す。

ファミリーマートで入学金の支払いができないことについて
ファミリーマートで入学金の支払いができないことについて
出所:西武学園文理中学・高等学校
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