スターバックスがPPA締結
このプロジェクトのEPCを担当するモーテンソン社は、今まで米17州で計7GWの太陽光発電プロジェクトの建設に携わり、エドワーズ&サンボーンプロジェクトは、同社にとって78番目の太陽光プロジェクト、11番目のエネルギー貯蔵プロジェクトになるという。
プロジェクトディベロッパーであるテラジェン社は、これまでに1.3 GWを超える太陽光、風力、そして地熱発電所を開発・運営する。
現時点でプロジェクトから発電される電力の購入者(オフテイカー)は、サステイナビリティ(持続可能性)向上を目標とするリーディング企業、地方自治体、そして大手電力会社が含まれる。
まずは、コーヒーチェーン世界大手の米スターバックス。同社は、環境負荷を低減するために、2030年までに、CO2排出量を50%削減することを目指している。さらに、昨年9月に2025年までに北米1万店舗を環境配慮型店舗に転換する計画を発表した。同社は、風力発電、太陽光発電から電力購入契約(PPA)を通じて、米国、カナダ、英国にある直営店舗について、既に「再エネ100%」の電力で賄っている。
2020年12月、スターバックスは、エドワーズ&サンボーンプロジェクトのエネルギー貯蔵設備から5.5MW、そして太陽光発電から24MW分を、米レベルテン・エネルギー(LevelTen Energy)社を通じてPPAを締結すると発表した。
ちなみに、レベルテン・エネルギー社は、再エネ市場からの調達プラットフォームを提供し、PPAに関する再エネ取引のコスト、複雑さ、そしてリスクの軽減をサポートするとしている。
今回のプロジェクトから再エネを調達することにより、スターバックスは、直営店舗事業とサプライチェーンからのCO2排出量を50%削減するという目標に一歩近づけるとしている(図2)。