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 国内IT大手4社の2020年4~12月期の連結決算(国際会計基準)が2021年2月4日までに出そろった。各社とも新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマイナス影響を受けたが、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連など新たな需要を取り込み、IT関連事業でみると営業増益の企業が目立った。コロナ禍の中にも光明が見え始めてきたが、国内では2度目の緊急事態宣言が発令されるなど予断を許さない状況が続いている。

 「依然として新型コロナの感染拡大に伴うマイナス影響を受けているが、各セグメントとも順調に進捗しており、通期業績予想を達成できる見通しだ」。NTTデータの藤原遠副社長執行役員は2021年2月4日に開いたオンラインの決算会見でこう強調した。

 NTTデータの2020年4~12月期の実績は、売上高が前年同期比1%増の1兆6583億円、営業利益が同14.3%増の1069億円だった。中央府省向けが好調だった公共・社会基盤や金融セグメントが業績をけん引した。一方、法人・ソリューションセグメントはコロナ禍のマイナス影響を色濃く受けた。

 国内では2度目の緊急事態宣言が発令されたが「急速に(事業環境が)悪化しているとは感じていない」(藤原氏)という。2021年3月期通期の業績見通しは変更せず、売上高は前期比4.3%減の2兆1700億円、営業利益は同8.4%減の1200億円を見込む。

国内IT大手4社の2020年4~12月期連結決算(国際会計基準)
NTTデータは売上高、日立は調整後営業利益
企業名事業分野売上収益(前年同期比増減率)営業利益(前年同期比増減率)
NEC全社2兆444億円(▲6%)823億円(5.7%)
NTTデータ全社1兆6583億円(1%)1069億円(14.3%)
日立製作所全社5兆9790億円(▲5.8%)3169億円(▲28.9%)
(内訳)ITセクター1兆4338億円(▲4%)1739億円(5%)
富士通全社2兆5262億円(▲8.2%)1557億円(28.2%)
(内訳)テクノロジーソリューション2兆1309億円(▲5.5%)946億円(▲9.6%)