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 自動運転における外部センシングの要といえるLiDARだが、競争は激しい。筆者が知るだけでも世界中で50社以上、100社近い企業が自動車応用に向けてLiDARを開発している。LiDARの方式については後ほど述べるが、報道やインターネットの公開情報を基に、機械スキャン方式、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)スキャン方式、およびソリッドステート方式に分けて、それぞれを開発する企業の一部を挙げると次のようになる(アルファベット順)。

【機械スキャン方式】
米Argo AI、米Aurora Innovation(Blackmore Sensors and Analyticsを買収)、米Cepton Technologies、韓国SOSLAB、米Innovusion、中国LeiShen Intelligent System(鐳神智能)、米Luminar Technologies、米Ouster、パナソニック、米Quanergy Systems、Slamtec(思岚科技)、米Velodyne Lidar
【ソリッドステート方式】
米Aeva、米Advanced Scientific Concepts(ドイツContinental)、ドイツIbeo Automotive Systems、中国Livox Technology(DJI)、米Luminar Technologies、米Lumotive、イスラエルOpsys Technologies、イスラエルOryx Vision、パナソニック、米Quanergy Systems、米Sense Photonics、韓国SOSLAB,日本SteraVision、米TetraVue、ベルギーXenomatiX
【MEMSスキャン方式】
米AEye、米Aptiv、中国Benewake(北醒光子科技)、ドイツBlickfeld、中国Hesai Technology(禾赛科技)、中国Huawei Technologies(華為技術)、ドイツInfineon、イスラエルInnoviz Technologies、京セラ、カナダLeddarTech,中国LeiShen Intelligent System(鐳神智能)、三菱電機、台湾OPUS Microsystems、フランスValeo、パイオニアスマートセンシングイノベーションズ、ドイツRobert Bosch、中国RoboSense(速腾聚创)、韓国SOSLAB、韓国XAOS Motors、中国Zhisensor Technologies(知微传感),中国ZVISION(一径科技)

 各企業のホームページでどのような技術を用いているか明示されていないことが少なくないため、方式が間違っている可能性がある点をご了承頂きたい。また、複数方式のLiDARを手掛けている企業もあり、分かる範囲で記したが、記載漏れなどもあると思われる。ここでの紹介の意図は、これ程多くの企業がLiDARの開発に取り組んでいることを、実感を持って示すことにある。

 これほど多くの企業がLiDARの開発に参入している理由は、第1には、LiDARが自動車の先進運転支援、究極的には自動運転に必要とされていて、大きな市場が期待できることにある。第2には、LiDARには多くの技術選択肢があり、その選択肢によって実現できる性能、利点、および欠点が異なり、いまだ最良の組み合わせに収斂(しゅうれん)していないことにある。本稿では、今後のLiDAR開発で注目される技術的ポイントを解説する。