全1619文字
PR

 「Jaguar(ジャガー)」は2025年から電気自動車(EV)専用ブランドとし、「Land Rover(ランドローバー)」は引き続き高級SUV(多目的スポーツ車)の世界的なリーダーとの位置づけで今後5年以内に6つのEVを投入していく(図1、2)。英Jaguar Land Rover(ジャガー・ランドローバー、JLR)最高経営責任者(CEO)のThierry Bollore(最後のeはアクセント記号付き、ティエリー・ボロレ)氏は21年2月中旬、同社の新戦略「Reimagine」を発表し、その一環としてこう明かした(図3)。

図1 ジャガーはEV専用ブランドへ
図1 ジャガーはEV専用ブランドへ
(出所:Jaguar Land Rover)
[画像のクリックで拡大表示]
図2 ランドローバーは5年以内に6つのEVを投入
図2 ランドローバーは5年以内に6つのEVを投入
(出所:Jaguar Land Rover)
[画像のクリックで拡大表示]
図3 新戦略「Reimagine」を発表するCEOのティエリー・ボロレ氏
図3 新戦略「Reimagine」を発表するCEOのティエリー・ボロレ氏
(出所:Jaguar Land Rover)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社が新戦略の中心に据えるのは、ジャガーとランドローバーの両ブランドにおいて、それぞれの個性を際立たせた電動化を推進していくことである。ランドローバーは、冒険を通じて車両と運転者を結びつけ、人々を「さらなる高み」へといざなう存在と位置づける。一方のジャガーは、感性に訴えるデザインと次世代技術を備えた高級EVブランドとする。

 そうした異なる個性を持たせる中心的方策とするのが、3つのアーキテクチャー(プラットフォーム)である。今後は、両ブランドで異なるアーキテクチャーを使い分け、かつジャガーにおいては1つ、ランドローバーにおいては2つとアーキテクチャーの種類を絞り込むことで、それぞれの個性を際立たせていく。

 ジャガーに使うのが、EV専用アーキテクチャーである。一方、ランドローバーに使うのが、エンジン併用の電動車にもEVにも適用できるアーキテクチャー「Modular Longitudinal Architecture(MLA)」と、EVに特化したアーキテクチャー「Electric Modular Architecture(EMA)」である。

 これらのアーキテクチャーを活用し、30年までに両ブランドの全車種にEVモデルを設定する。さらにこの時点までに、ジャガーは販売台数の100%を、ランドローバーは同約60%をゼロエミッションの(排ガスの出ない)パワートレーンにするという。ランドローバー初のEVは24年に投入する計画である。