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 ホンダが2021年4月に発売する小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「ヴェゼル」は、前方監視用の先進運転支援システム(ADAS)センサーを単眼カメラに絞り込んだ。

 現行ヴェゼル(以下、現行車)は、ADASセンサーとしてミリ波レーダーと単眼カメラを使っているが、新型車ではミリ波レーダーを外して単眼カメラだけにした。ただ、センサーは単眼カメラに集約したが、新型車に標準搭載した予防安全システム「Honda SENSING」については、現行車に比べて、自動ブレーキなど5機能の性能を高めた(図1)。

ヴェゼル
図1 小型SUVの新型「ヴェゼル」
(オンライン発表会の画面をキャプチャー)
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 新型車に採用した単眼カメラは、小型車の現行「フィット」に搭載している製品と同じである。現行車のカメラより広角化し、車両の前方を監視する。同カメラは、フランスValeo(ヴァレオ)製だ。同社のカメラを使うのは、ホンダ車として2車種目になる。Honda SENSINGについても、現行フィットと同等の機能を備える。

 現行車のカメラは水平視野角が約50度であるのに対して、新型車のカメラは水平視野角が約100度と2倍の広さがある。広角化によって、車両前方の広い範囲の対象物を検知できる。

 広角化したカメラを使い、カメラの画像処理性能を高めたことで、新型車の自動ブレーキは、「交差点の右折時における直進対向車や、横断歩行者に対応できるようになった」と、新型車の開発責任者でホンダ四輪事業本部ものづくりセンターの岡部宏二郎氏は言う(図2)。また、新型車の自動ブレーキは夜間の車両に加えて、夜間歩行者にも対応する。

岡部宏二郎氏
図2 開発責任者の岡部宏二郎氏
(オンライン発表会の画面をキャプチャー)
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 画像処理性能を高めた広角カメラを採用することで、新型車に標準搭載したHonda SENSINGは自動ブレーキのほかに、(1)先行車追従(ACC)、(2)車線維持支援、(3)路外逸脱抑制、(4)標識認識──の4機能の性能も現行車より向上した。