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 アダマンド並木精密宝石は2021年3月9日、超小型の2.45GHzマイクロ波パワーアンプを開発したと発表した。GaN(窒化ガリウム)デバイスと、同社のLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板を応用して開発した。従来のマイクロ波パワーアンプは「手のひらサイズの大型製品が多い」(精密宝石事業統括本部 営業本部 営業2部 部長の星秀明氏)のに対して、同社は今回、寸法D51.5mm×W15mm×H10.5mmと指サイズまで小型化した。「超小型の加熱器を可能にする技術だ」(営業本部 営業2部 HM営業課 エンジニア エキスパートの井上欣也氏)

開発した超小型マイクロ波パワーアンプ
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開発した超小型マイクロ波パワーアンプ
(出所:アダマンド並木精密宝石)

 半導体式の小型マイクロ波加熱装置の開発につながるとする。マイクロ波加熱では、マイクロ波を物質に照射して分子を振動させて、その摩擦熱で温度を上昇させる。製品例である電子レンジは、マイクロ波の発振に安価なマグネトロンを使用しているが、大型であり、また加熱箇所にムラができるなどの欠点がある。そこでマグネトロンではなく、加熱位置や温度の制御性能が高いGaNなどのパワーアンプによって、マイクロ波を増幅・放散する次世代のマイクロ波加熱システムに注目が集まっている。