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 日立製作所は2021年3月23日、AI(人工知能)システムを開発するフレームワークを発表した。需要の高い用途向けの機能を標準化し、AIの学習を効率化する仕組みも盛り込んだ。同社の検証によるとAIシステムの開発期間を最大5割短縮できるという。うまく活用すればデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するシステム開発の効率アップに寄与しそうだ。

3つのテンプレートを用意

 名称は「Justware AI アプリケーションフレームワーク」で、2021年4月1日に発売する。機械学習の標準的な分析モデルを利用した「AIテンプレート」やAIシステムの開発に必要な機能を実装する「AIスタンダードライブラリ」を備えている。AI開発で頻繁に用いられるプログラミング言語のPythonで開発した。

Justware AI アプリケーションフレームワークを利用したシステムの構成例
Justware AI アプリケーションフレームワークを利用したシステムの構成例
(出所:日立製作所)
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 AIテンプレートは「コールセンター業務量分析」「人財マネジメント(従業員行動予測)」「マーケティング(リピーター予測)」の3種類から成る。コールセンター業務量分析は回帰モデルのサンプルであり、過去のコールセンター呼量実績を基に未来のデータを予測する。

 人財マネジメント(従業員行動予測)は、年齢や採用区分(新卒または中途採用)といった過去の雇用に関する情報を基に離職可能性などを予測する。マーケティング(リピーター予測)は日立独自の学習部品(探索支援)を用いたサンプルで、過去の購買データなどを基に購入可能性の高い顧客を予測する。これらのテンプレートは自由にカスタマイズ可能だという。