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2025年には7.5GWに成長も

 バージニア州の大手電力会社であるドミニオン・エネルギー・バージニア社は、2019年度の資源総合計画からわずか1年後、2020年度の同計画で太陽光と風力発電の導入量を4倍に拡大した。ちなみに、同電力会社の資源総合計画は、この先15年の電力需要の見通しをもとに電力供給に必要な投資計画が含まれる。

 わずか1年で、洋上風力発電の計画導入量が5.9倍、太陽光発電は3.6倍、そしてエネルギー貯蔵設備は実に8倍以上にもなっている(図4)。

図4●ドミニオン・エネルギー・バージニアの2019年度と2020年度のIRP比較
図4●ドミニオン・エネルギー・バージニアの2019年度と2020年度のIRP比較
(出所:Dominion Energy Virginia)
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 同じように、アリゾナ州の電力最大手アリゾナ・パブリック・サービス(APS)も、エネルギー貯蔵設備の導入量を急拡大した。2017年の資源総合計画の値から、2020年の同計画では9.6倍に積み増した。同電力会社は昨年、「2050年までに発電事業によるCO2排出量をゼロにする」と発表した。さらに同州の地域規模の電力会社であるツーソン・エレクトリック・パワー(TEP)もエネルギー貯蔵設備の導入量を2020年の資源総合計画でなんと47倍にしている。

 ウッズマッケンジーは、米国エネルギー貯蔵市場は2025年までに7.5GWに達成すると予想している。市場を牽引するのは「フロント・オブ・ザ・メーター」タイプで、市場全体の3分の2以上を占めるとされている。