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「技術者からものづくりの基礎となる技術や知識が失われている」─。日経ものづくりが2021年2〜3月に実施したアンケート調査で、回答者の90%以上がこう答えた。「技術の標準化」や「流用設計の多用」の弊害と見る向きが多い。これらは納期短縮や品質向上に必要な取り組みだが、調査結果からは技術者の成長機会を奪っているとする見方もある。

Q1 技術者からものづくりの基礎力が失われつつあると思うか

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「大きく失われてきていると思う」「やや失われてきていると思う」の合計は92.1%を占めた。「失われてきているとは思わない」は4.7%とわずか。9割以上が基礎的な知識やスキルの低下に懸念を抱いている。( 回答数は382)

Q2 ものづくりの基礎力が失われる要因は何か

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「標準化・基準化による思考機会の減少」が56.5%と最も多い。「実物を使った試験・実験の減少」(48.2%)、「流用設計の増加」(47.6%)がそれに続く。標準化・基準化の推進は製品の品質や保守性を高める一方で、技術者の挑戦の機会を奪っている側面もありそうだ。「無回答」の回答者14件を除いた結果。(回答数は368)