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 NTTコミュニケーションズは2021年シーズンから、トヨタ自動車系のレーシングチーム「ROOKIE Racing(ルーキーレーシング)」と協業し、サーキットでコネクテッドカー関連の実証実験を展開する。2021年4月4日に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で国内最高峰の4輪レースの一つ「全日本スーパーフォーミュラ選手権」開幕戦の決勝があり、大嶋和也選手の14号車「NTT Communications ROOKIE」が初出走。10位入賞で初戦を終えた。

「全日本スーパーフォーミュラ選手権」2021年開幕戦で富士スピードウェイを走行中の14号車「NTT Communications ROOKIE」
「全日本スーパーフォーミュラ選手権」2021年開幕戦で富士スピードウェイを走行中の14号車「NTT Communications ROOKIE」
(出所:NTTコミュニケーションズ photographs by Noriaki Mitsuhashi / N-RAK PHOTO AGENCY)
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 同じレースではNTTドコモや日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)の名を冠するクルマも走った。これらのIT企業はそれぞれの狙いを持ち、最高時速300キロメートル程度でクルマが走る特殊な環境を生かして技術を磨こうとしている。

トヨタとの資本提携が発端

 NTTコムは、主にコネクテッドカー関連の実証実験を展開する予定だ。ルーキーレーシングとの協業の発端は、NTT持ち株会社とトヨタが2020年3月に発表した資本・業務提携だった。

 ルーキーレーシングは2019年ごろに本格的な活動を始めた比較的新しいチームで、トヨタの豊田章男社長が自らチームオーナーを務める。数多いトヨタ系レーシングチームのなかでも特にトヨタや豊田社長個人との関係が深い。

富士スピードウェイで記念撮影する「NTT Communications ROOKIE」の大嶋和也選手(クルマ左、白のレーシングスーツ)と、チームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長(クルマを挟んで反対側の1人目)
富士スピードウェイで記念撮影する「NTT Communications ROOKIE」の大嶋和也選手(クルマ左、白のレーシングスーツ)と、チームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長(クルマを挟んで反対側の1人目)
(出所:NTTコミュニケーションズ photographs by Noriaki Mitsuhashi / N-RAK PHOTO AGENCY)
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 NTTコムはスーパーフォーミュラに先立って、ルーキーレーシングが参戦する別のレースカテゴリー「スーパー耐久シリーズ」で実証実験をする予定だ。2021年3月20~21日にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で開催されたスーパー耐久開幕戦では、豊田社長自身も32号車「ORC ROOKIE Racing GR YARIS」のドライバーとして参戦している。

「スーパー耐久シリーズ」に参戦する32号車「ORC ROOKIE Racing GR YARIS」。トヨタ自動車の豊田章男社長も「MORIZO」名義でドライバー登録している
「スーパー耐久シリーズ」に参戦する32号車「ORC ROOKIE Racing GR YARIS」。トヨタ自動車の豊田章男社長も「MORIZO」名義でドライバー登録している
(出所:NTTコミュニケーションズ photographs by Noriaki Mitsuhashi / N-RAK PHOTO AGENCY)
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 スーパー耐久では、市販車を改造したクルマで長時間の周回数を競う。車両の徹底的な軽量化が求められるスーパーフォーミュラよりも、実験機材を搭載しやすいと判断した。