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 決済代行サービスなどを手掛けるメタップスは2021年3月30日、複数のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を一元管理できるサービス「メタップスクラウド」の提供を始めた。企業のSaaS活用は、新型コロナウイルス禍によるリモートワークの浸透で増えている。それに伴い情報システム部門では、各サービスに登録した社員アカウントの管理、利用状況の把握、セキュリティー対策などへの対応で負担が大きくなっているという。メタップスの新サービスはそうした負担の軽減を図るものだ。

メタップスは複数のSaaSを一元管理できるサービス「メタップスクラウド」の提供を始めた
メタップスは複数のSaaSを一元管理できるサービス「メタップスクラウド」の提供を始めた
(出所:メタップス)
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 メタップスクラウドはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)などを介し、ユーザー企業が導入している複数のSaaSと連携する。管理者はメタップスクラウド上で、個々のSaaSにおける社員のアカウント認証、最終ログイン日時、課金状況などを閲覧できる。統一された管理画面で複数のSaaSを確認可能で、利用の少ないSaaSを見える化したり、不要になったのに解約を忘れているアカウントを早期に見つけて無駄な課金を防いだりできるという。

 「増え続けるSaaSをしっかり管理して、企業にとって重要なクラウド資産を守る役割を担いたい」。メタップスの山崎祐一郎社長はサービス立ち上げの狙いをこう語る。

 山崎社長が指摘する通り、企業のSaaS利用は増加の一途をたどっている。富士キメラ総研の調査リポート「ソフトウェアビジネス新市場 2020年版」によると、企業向けSaaSの国内市場規模は2020年に7157億円と、2019年から2割弱伸びる見込みだ。新型コロナ禍で企業がリモートワークを導入し、業務フローを見直すなかで採用が増えているという。2024年には1兆1178億円まで伸びる見通しだ。

 SaaSは手軽に導入できる半面、情報システム部門による管理の手間や安全対策が課題となっている。メタップスの調べでは2割以上の企業が、入社した社員のアカウント発行に1人当たり1時間以上を費やしているという。さらに従業員が勝手にSaaSを導入する「シャドーIT」も懸念される。

複数のSaaSを統一された管理画面で確認できる
複数のSaaSを統一された管理画面で確認できる
(出所:メタップス)
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