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太陽光では出遅れ

 しかし、太陽光発電の導入量では、大きく遅れている。米太陽光エネルギー協会(SEIA)によると、同州における2020年までの太陽光発電の累積導入量は、わずか287.8MWに過ぎない。米国における州別導入量での順位は35位に留まる。だが、2023年には太陽光の順位も飛躍するかもしれない。

 太陽光の躍進を予感させる話題の1つに、米ネクステラ・エナジーが、アイオワ州パロ郡の「デュアンアーノルド原子力発電所」跡地にメガソーラーを建設すると発表したことがある(図2)。

図2●アイオワ州で最後の原子力発電所
図2●アイオワ州で最後の原子力発電所
(出所:NextEra Energy)
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 ネクステラ・エナジーは、「世界最大の風力・太陽光発電事業者」とされ、風力・太陽光など再エネ発電所の開発・運営、さらに、天然ガスのパイプライン事業や送配電設備も所有・運用している。

 デュアンアーノルド原発は、1975年から商業運転を開始し、アイオワ州で唯一の原子力発電所であった。この発電所は元々、2034年まで運転を許可されていたものの、大嵐により冷却塔が損傷し、修理をせずに昨年8月に閉鎖された。プラント1基からなるこの原発の出力は615MWで、60万世帯以上に電力を供給していた。ちなみに、原子炉は、福島第一原発と同じく米ゼネラル・エレクトリック(GE) によって設計されたものだ。