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 デンソーの欠陥燃料ポンプ問題の賠償金(リコール対策費用の原資)が、約2900億円まで積み上がったことが分かった。同社は2020年度(2021年3月期)に「品質費用」として870億円を計上。これらは「全て燃料ポンプの費用」(同社広報部)としてこれまでの賠償金に加算された。

デンソーが計上した燃料ポンプの賠償金
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デンソーが計上した燃料ポンプの賠償金
合計で約2900億円に達した。(作成:日経クロステック)

 同社は2019年度(2020年3月期)に品質費用として2220億円を計上しており、このうち燃料ポンプの賠償金が「約2000億円」(同社広報部)であることも判明した。燃料ポンプの品質問題は2年連続で巨額の減益要因となり、デンソーの営業利益を大きく押し下げた。

2020年度の決算を発表するデンソー有馬浩二社長(左)
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2020年度の決算を発表するデンソー有馬浩二社長(左)
品質問題を起こした燃料ポンプの賠償金に870億円を追加計上した。前年度の2000億円に続いて巨額の減益要因となった。(写真:日経クロステック)

 2020年度に計上した870億円の品質費用について同社は内訳を明かさないが、主にトヨタ自動車が2020年10月末に届け出た約266万台のリコールと、ホンダが2021年3月末に実施すると発表した約134万台のリコールに向けた賠償金に充てられたとみられる。