全3196文字
PR

 「昔のものを今の技術で出すのは大変」と、「NAロードスターレストアサービス」をはじめとするマツダの名車復活事業「CLASSIC MAZDA」を担当する商品本部ロードスターアンバサダーの山本修弘氏(元ロードスター主査)は苦心を語る。NAロードスターレストアサービスは、1989~98年に製造したNAロードスター(初代ロードスター)を新車同様にレストアするサービス。その目標は、見た目の美しさは言うに及ばず、“乗り味”を含めて新車のときにユーザーへ与えた感激とその後の愛着、すなわち同社がいう「感情的価値」の復活だ。

 同サービスは基本メニューだけでも新車の価格に相当する約250万円(税込み)がかかるが、約50件の申し込みがあり、現在も多くのユーザーが順番を待つ。

NAロードスターのレストア車
NAロードスターのレストア車
(出所:マツダ)
[画像のクリックで拡大表示]

 しかし現時点でのレストアには、30年前の製造時と同じ工程や部品を使えない場合が多い。一方で、製造終了後に発展して格段によくなっている技術もある。リーズナブルなコストでできるだけ新車品質に近づけるために取れる手段をどう選ぶかで、マツダはさまざまな工夫を凝らしている。