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 米NVIDIA(エヌビディア)は、2021年4月にオンラインで開催した年次イベント「GTC 2021」において、半導体を中心に数多くの新製品を発表した。そんな新製品の中で、同社創業者 兼 最高経営責任者(CEO)のJensen Huang(ジェンスン フアン)氏が登壇する基調講演の冒頭と最後という重要な場面でアピールしたのが、仮想空間内で共同作業を行うためのプラットフォーム(基盤)「Omniverse(オムニバース)」だ。NVIDIAが開発したグラフィックス技術やシミュレーション技術、AI(人工知能)技術などに加えて、サードパーティーのソフトウエアを同基盤上で利用できる。ビデオゲームやアニメーション、建築といった3次元コンピューターグラフィックス(3D CG)を多用する分野だけでなく、ロボットや自動車といった製造業に至るまで、幅広い産業分野に向けている。同基盤のユーザーを増やすことで、半導体製品やAIサーバーといったハードウエアの拡販にもつなげる狙いがある。その先には、現実世界をデジタルに転写した世界(デジタルツイン)で覇権を握る狙いも透ける。

 Omniverseは、場所や機器に依存せずに、ユーザー同士で3D CGの制作やシミュレーションなどの作業を実行できるプラットフォームである。以前から一部ユーザーを対象にした早期提供プログラム(アーリーアクセス)を開始し、20年12月ごろにオープンベータを始めた。21年夏からエンタープライズ向けに継続課金型(サブスクリプション)サービス「Omniverse Enterprise」を開始することから、今回のGTCで大々的に発表した。

Omniverseのエンタープライズ版をGTC 2021でアピールするHuang氏
Omniverseのエンタープライズ版をGTC 2021でアピールするHuang氏
(出所:「GTC 2021」の基調講演動画をキャプチャーしたもの)
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 Omniverseは、NVIDIAのレイトレーシング技術「RTX」に対応したGPUを搭載したパソコンや、NVIDIAが認証したAIサーバーなどに向けて最適化を図っているという。すなわち、この点を訴求し、自社GPUや認証製品の拡販につなげたい考えだ。