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 新型コロナウイルスのワクチン接種が各地で始まるなか、自治体が運営する予約サイトでシステムの不具合やダウンが相次ぎ、受付の一時中止が続発している。コロナ感染者が高水準で推移しており、スムーズなワクチン接種を阻害するシステムダウンは早期のコロナ収束を妨げかねない。

東京都中野区や新潟県三条市、宮城県大崎市などでトラブル

 ワクチン接種受付サイトの不具合やダウンは2021年4月後半から発生し始めた。4月21日には東京都中野区が、午前9時の予約開始から2時間ほどで受付サイトを停止した。原因はシステムの不具合で、区民が受付サイトにログインする際にシステムが参照する登録済みデータに誤りがあったためだ。

東京都中野区が2021年4月21日にWebサイトに掲載したおわび
東京都中野区が2021年4月21日にWebサイトに掲載したおわび
(出所:東京都中野区)
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 4月27日には東京都が運営する医療従事者向けの受付サイトが停止した。プログラムに不具合があり、システムで予約を受け付けていない接種医療機関の接種枠にコールセンターから予約できたり、接種対象者の氏名や生年月日が外部から閲覧できたりした。プログラム修正やセキュリティー上のシステム改修に取り組んでおり、2021年5月11日からの再開を予定している。

 2021年5月に入ると、許容量以上のアクセスによってシステムダウンが発生し、受付停止となるケースが目立つようになってきた。5月3日には横浜市の受付サイトがダウンした。市によると1分当たり最大200万件のアクセスがあったという。

 新潟県三条市は5月5日、ワクチン接種の予約受付方法の1つである自動音声ガイダンスに障害が発生していると明らかにした。5月6日からの受付開始を前に発表した理由は、「システム提供事業者から、音声ガイダンスで使っているIP電話システムの同時接続数に限界が来ており、先行利用する自治体で不具合が発生していると報告を受けた」(三条市の滝沢亮市長)ためだ。

 翌日の5月6日には宮城県大崎市で受付サイトがダウンした。アクセスの集中が原因だ。復旧させて5月7日に再開したものの、再びアクセス集中によってサイトがダウンしてしまった。