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 2022年4月入社の新卒採用が佳境を迎えている。緊急事態宣言が延長されるなどコロナ禍での採用活動が続く中、リクルートワークス研究所は2021年4月27日に22年卒採用の大卒求人倍率が1.50倍だったと発表した。21年の1.53倍から微減で、学生優位だった1年前の20年卒採用の1.83倍と比較すると、売り手市場とも言い切れない状況になってきた。

 新卒採用数は各社の状況を表すバロメーターでもある。飲食や宿泊、航空、交通サービスのように、採用を取りやめたり大幅減にしたりと厳しい業界がある一方で、ITサービス企業はどうか。リクルート就職みらい研究所の増本全所長は「業界ごとにまだら模様の中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の加速などを背景にIT業界は採用意欲が十分ある」と指摘する。

30%増のIBM、10%増のNEC

 個別に見ると、最も目立つのは大幅に増加している日本IBMだ。「デジタル変革の推進をはじめ、IT需要が高まっているため」という理由で、22年採用予定数は762人。前年と比較して約30%の増加になる。

 NECも高い採用意欲で、21年卒採用と比較して10%増の550人を予定している。増やしているのは「技術職」と呼ぶシステムエンジニアやハードウエア、ソフトウエアの開発者の採用数だ。技術職人材の確保のため、本人が希望する事業ごとにジョブマッチング制で選考するほか、給与に関しても学歴別初任給ではなく、キャリア採用と同様に本人が担う役割に応じた報酬を支払う制度を導入している。

 以下は、ITサービス大手各社の22年の予定新卒採用数である。日経コンピュータが各社へ聞き取りを行った。表から分かる通り、結果は増本所長の指摘を裏付けるものとなった。