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 ドイツInfineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)が自動車向け「フルSiC」モジュールをいよいよ製品化する。同社は2021年5月、同モジュールを同年6月に発売すると明らかにした。800Vのバッテリー(2次電池)システムや大容量バッテリーを搭載した電動車両での利用を想定する。実際、韓国Hyundai Motor Group(現代自動車グループ)が電動車専用プラットホーム「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」でインフィニオンのフルSiCモジュールを採用した。大手自動車メーカーが、電動車両プラットホームに採用したことで、車載におけるSiCの採用が今後広がりそうだ。

インフィニオンの車載向けフルSiCモジュール
インフィニオンの車載向けフルSiCモジュール
耐圧1200Vである。(出所:インフィニオン)
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 製品発表にともない、インフィニオンは報道機関向けオンライン発表会を開催した。顧客の一例として紹介したのが、現代自動車グループである。同社は800Vの急速充電に対応するE-GMPにおけるメインのインバーターに、インフィニオンの車載フルSiCモジュールを採用した。低損失なSiCの採用で、車両の航続距離を5%以上延ばせたとする。E-GMPを初めて適用した電気自動車(EV)は21年2月発表の「IONIQ 5」である。すなわち、同EVはインフィニオンの車載フルSiCモジュールを採用した。

報道機関向け発表会では現代自動車との親密ぶりをアピール
報道機関向け発表会では現代自動車との親密ぶりをアピール
(出所:インフィニオン)
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