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 日本マイクロソフトは2021年6月1日、近くサポートを終了するWebブラウザー「Internet Explorer 11(IE11)」に関する説明会を開いた。米国時間2022年6月15日のサポート終了までのスケジュールや、日本マイクロソフトが用意する「Microsoft Edge」への移行のための3つの支援策、Edgeで利用できる「IEモード」機能などについて説明した。

2022年6月15日にはIE11のサポートを終える
2022年6月15日にはIE11のサポートを終える
(出所:日本マイクロソフト)
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 米Microsoft(マイクロソフト)が現地時間2021年5月19日に発表したスケジュールによると、2021年8月17日にMicrosoft 365などでのIE11のサポートを終了した後、2022年6月15日にはIE11のデスクトップアプリの提供を終えるという。同日以降は「IE11自体を起動できなくなる」(日本マイクロソフトの春日井良隆Microsoft 365ビジネス本部製品マーケティング部プロダクトマーケティングマネージャー)という。

 同社はEdge最新版でIEの後方互換性を持つ「IEモード」を用意しており、IE向けにつくってあるWebサイトや業務アプリケーションを利用する法人ユーザーにはIEモードを使うよう勧めている。米MSは少なくとも2029年までIEモードをサポートする予定で、「(IEモードの提供を)終える場合は少なくとも1年前にはアナウンスする」(日本マイクロソフトの岡寛美Microsoft 365ビジネス本部製品マーケティング部部長)。同社は法人ユーザーに、IEモードを利用しつつ段階的にIE依存から脱却するシナリオを提唱している。

 日本マイクロソフトの范慧儀Microsoft 365製品チームプログラムマネージャーリードはIEモードについて「具体的な割合は非公表だが、高い互換性がありほぼ対応できる」と説明。「IEモードを使ってシステムが止まるなど重大な問題が発生したという報告は現時点で上がっていない」(范氏)とした。

 ただIEモードがあるからといって企業がIEからの脱却を2029年まで先延ばしにしていいわけではない。「IEモードはあくまで(IE仕様のWebサイトなどが混在する)今の段階からEdgeを使えるようにするためのもの。2029年をメドにEdgeに移行したりWebサイトをモダン化したりするのではなく、企業は準備が整い次第移行を進めてもらいたい」。日本マイクロソフトの草場康司Microsoft 365製品チームプログラムマネージャーは、こう訴えた。

 同社はセキュリティーや利便性の高さを理由に、早急なEdgeへの移行を勧めている。「IEモードを使う場合は、コンポーネントを削除すると正しく動作しなくなる可能性があることからIE11自体は削除せず使うかたちとなる」(草場氏)。