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 医療事務の受託サービスを手掛けるソラストはソフトバンクなどと組み、遠隔から医療事務を支援する「リモート医事」のサービスを2021年6月に始めた。専門スタッフが医療機関と電子カルテ情報をやり取りすることで、診療報酬請求や問診票の内容を電子カルテに転記するなどの事務作業をリアルタイムで実施する。他にもソラストはソフトバンクのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)や人工知能(AI)などのツールを活用し、医療機関のDXを推進するサービスの開発も共同で実施する方針だ。

「リモート医事」のイメージ
「リモート医事」のイメージ
(出所:ソラスト)
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 今回の新サービスはクラウド型の電子カルテを導入する診療所と中小病院をメインのターゲットとする。ソラストの本社に設置した「リモート医事センター」に駐在する専門スタッフが、契約した医療機関の診療の予約や問い合わせ対応、患者が記入した問診表の内容を電子カルテに転記する作業、料金計算のほか、診療報酬請求を遠隔で実施する。2021年度で100施設のサービス導入を目指す。

 医療機関はリモート医事サービスを導入することで受付事務の業務を効率化できる。患者からプライバシーを守ってほしいとの要望がある自由診療を手掛ける医療機関などでは、受付を無人化することも可能だという。

 ソラストはリモート医事など医療機関のDXを推進するサービス提供にあたり、ソフトバンクと業務提携した。ソフトバンクはリモート医事のシステム構築やデータ送受信のセキュリティー担保を担当している。リモート医事のサービスでは、医療機関とソラストのリモートセンターが、インターネット回線を介して電子カルテの情報をやり取りする。そのため、データに対する高いセキュリティー対策が欠かせない。

 「3省2ガイドラインに準拠しているのはもちろんのことセキュリティーを担保してサービスを提供する。しかし固定観念からクラウド上でのデータのやり取りを躊躇(ちゅうちょ)する利用者がいるのも事実だ」(ソラスト スマートホスピタル開発部長の大島健太郎氏)。そこで同社はリモート医事センターのセキュリティーレベルを外部に公表するため、名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンターと共同研究を進める。