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 新型コロナ禍で多くの企業がテレワークへの移行を余儀なくされた結果、ビデオ会議システムやビジネスチャットツールが対面に代わる職場のコミュニケーション手段として急速に浸透している。さらに現在、世界で台頭してきたのがパソコン上で手軽にビデオメッセージを撮影・共有できるツールだ。

 北米の新興企業がサービス提供や顧客獲得で先行しており、日本でも新規参入する企業が現れた。動画の表現力とチャットの手軽さを併せ持ち、ビデオ会議やビジネスチャットに続く「第3」の職場コミュニケーションツールの座を狙う。

撮影完了後わずか10秒で他社と共有

 チャットボット(自動応答システム)開発のhachidori(ハチドリ、東京・千代田)は2021年5月25日、米Google(グーグル)のWebブラウザー「Chrome」の拡張機能を使う動画ツール「recit(レキット)」を正式公開した。パソコンのWebカメラで自身が話す姿を録画し、動画再生用のURLを発行する。そのURLに視聴者側がアクセスすれば動画が再生される仕組みだ。

 既存のビデオ会議システムも会話を録画できるが、そのデータをクラウドにアップロードするなど、会議後に他者と共有するための手間は少なくない。recitの場合、ブラウザー上で操作が完結し、撮影完了からURLの発行まで最短10秒程度で済むという。

 ビデオメッセージを録画・共有するだけではなく、録画中のブラウザー画面の一部に自分の顔を映し出すワイプ機能も備えており、Webサイトやプレゼンテーション資料の説明動画を作成可能だ。多人数で動画を共有するオンラインセミナーなども想定し、パスワードによる閲覧制限もできるようにした。

recitでつくったプレゼンテーション資料の説明動画
recitでつくったプレゼンテーション資料の説明動画
(出所:hachidori)
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