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自動ブレーキは交差点に対応

 予防安全の面では、最新の先進運転支援システム(ADAS)「Honda SENSING」を搭載した。同社の小型車「フィット」や小型SUV(多目的スポーツ車)「ヴェゼル」に搭載しているシステムと同じで、車両の前方を監視する主要センサーとして広角化した単眼カメラだけを使う。同カメラを用いた自動ブレーキは車両(昼夜)に加えて、自転車(昼間)や歩行者(昼夜)、交差点の右折時における直進対向車などに対応する(図3)。

新型車の単眼カメラ
図3 新型車の単眼カメラ
フィットやヴェゼルで使うカメラと同じで、サプライヤーはフランスValeo(ヴァレオ)である。(撮影:日経Automotive)
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 また、現行車のシステムに比べて、(1)渋滞時の加減速や操舵(そうだ)を支援する「トラフィックジャムアシスト」、(2)前方誤発進抑制、(3)後方誤発進抑制、(4)近距離自動ブレーキの4機能を追加した。さらにホンダ車として初めて、高機能ヘッドランプを搭載した。対向車や先行車にハイビームを照射しないように、ヘッドランプの配光を自動制御するものである。

 新型車の車両寸法は、全長4550×全幅1800×全高1415mmで、ホイールベースは2735mm。現行車に比べて全長は30mm長く、全高は5mm低く、ホイールベースは35mm長い(全幅は同じ)。ホイールベースを延長することなどで、現行車よりも広い室内空間を確保した(図4)。

新型車の車両寸法
図4 新型車の車両寸法
ホイールベースを延長したことなどで、広い室内空間を実現した。(出所:ホンダ)
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 なお、17年9月に日本で発売したシビックの現行車には、セダンとハッチバック、タイプRの3車種があった。ただ現時点では、セダンとタイプRの販売は終了しており、新型車でもセダンの日本への投入は見送った。四輪車事業の収益を改善するため、グローバル車の派生数を25年までに、19年比で3分の1に減らすという同社の戦略の一環である。

 また、ハッチバックの現行車は英国Swindon(スウィンドン)工場で生産して日本に輸出しているが、新型車は日本の寄居工場(埼玉県寄居町)で生産する。グローバルでの生産体制の再編に伴い、Swindon工場の生産を21年7月30日に終了するためである。