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 味の素が一人ひとりの健康状態に合わせて運動や食事などの改善に向けたアドバイスをする行動変容の促進に力を入れている。これまで同社はがんや糖尿病、認知機能低下などのリスクを示すスクリーニング検査「アミノインデックス」を医療機関に提供してきたが、新しく専用のアプリ「aminoステップ」をメドピアグループと共同開発し2021年4月に公開した。専用アプリを介して継続的に運動や食事の改善を促し、検査のサービスを拡充する。個別化した予防の実践に向けた第一歩と位置づける。

アプリのイメージ
アプリのイメージ
(出所:味の素)
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 アミノインデックスは血液中のアミノ酸濃度のバランスを分析することで、疾患の発症リスクなどを評価するサービスである。具体的には現在がんである可能性や、4年以内に糖尿病を発症するリスク、10年以内に脳卒中や心筋梗塞を発症するリスク、現在認知機能が低下している可能性などを評価する。

 血中のアミノ酸濃度のバランスは健康な人であれば一定に保たれるが、疾病などの影響でそのバランスが崩れることが分かっている。味の素は血中のアミノ酸を短時間で高感度に分析する技術を開発し、それをアミノインデックスのサービスに生かしている。味の素が医療機関などから依頼を受け、受検者の血液を解析。結果を医療機関に返して、医師が受検者に結果と生活習慣に関するアドバイスを伝える。

 味の素は2011年にがんのリスクを評価するアミノインデックスのサービスを始めており、これまで検査項目を拡充してきた。だが、検査サービスの提供だけでは同社が掲げる「健康寿命の増進」には足りないとの課題認識があったという。「利用者が検査を受けるのは1年のうち多くても2回程度。アプリを活用して利用者との接点を増やし、行動変容を促したいと考えた」と味の素アミノインデックス事業部シニアマネジャーの福田隆子氏は話す。