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 フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は2021年6月15日、8代目となる新型ハッチバック「Golf(ゴルフ)」を日本で発売すると発表した。世界の自動車メーカーがベンチマークする「大衆車」の代表格だが、SUV(多目的スポーツ車)の大衆化が進む中でその役割は小さくなりつつある。日本では販売価格を先代から2割前後高くし、高級路線にかじを切り始めた。

長年Volkswagenの「屋台骨」となってきた車両(撮影:日経クロステック)
長年Volkswagenの「屋台骨」となってきた車両(撮影:日経クロステック)
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 欧州では19年末に発売しており、7年ぶりの全面改良となる。日本導入に約1年半かかり、日本では8年ぶりとなった。時間がかかったことに対してVGJは「新型コロナ禍や半導体不足の影響などがあり、導入時期が遅れた」と説明する。

 販売価格は排気量が1.5Lのターボガソリン車で約371万円から、1.0Lターボガソリン車で約292万円から。先代は一部改良時に価格を上げていたが、2013年の日本発売当初は1.4Lターボ車で約300万円から、1.2Lターボ車で約250万円からだった。

 高価格化の背景には、世界においてゴルフの位置付けが変わっていることがある。これまでドイツVolkswagen(VW)の最量販車種で、多いときには年間100万台前後を販売するまさに「屋台骨」だった。新型は「主力車」であることに変わりはないが販売台数はかつての半分程度にとどまりそうで、その存在感は随分と薄くなる。