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 富士通とZippinが共同して進めるAI(人工知能)レジレスソリューションの実証結果が明らかになってきた。2020年12月に日本では初となるZippinとの総代理店契約を結んで以降、ローソン、光洋、リクルートでレジレス店舗の実証実験を行ってきた。その結果、ローソンの店舗ではレジでの処理時間が従来の5分の1から6分の1になったという。

生体認証システム
生体認証システム
出所:富士通
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 レジレスシステムでは来店客が専用のアプリケーションをダウンロードし、メールアドレスとクレジットカードを登録する。これによりアプリケーションに表示するQRコードで入店ができる仕組みだ。さらに顔と手のひら静脈の情報を事前に登録し、スマートフォンとひもづけることにより、手のひらをかざすだけで、完全非接触の入場が可能になる。

 店内では棚の重量センサーが商品の増減を感知し、天井に設置されているカメラが入店してきた買い物客の動きや外形をトラッキングすることで、誰が、いつ、何を持って外に出たかをAIが認識する。来店客は商品を持って退店することで、決済が完了し、電子レシートで購入履歴を確認できる。店舗側のメリットとしては人件費・設備コストの削減が見込めるうえ、万引き対策になるという。

 「一般にレジに並ぶ場合、レジ待ちを含むレジ処理にだいたい40秒から50秒かかる。ローソンとの実証実験の店舗ではQRコードで入る場合は平均12秒、生体認証の場合は平均4秒だった。これらを平均すると入店に要する時間は8秒。平均すると5分の1から6分の1の滞在時間で済むことができる」(富士通の舟久保賢デジタルソリューション事業本部デジタルソリューション戦略室シニアマネージャー)。従来のレジ待ちのわずらわしさ解消につながるという。