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 リユース事業を手掛けるコメ兵が、中古ブランド品の買い取りに用いる自社開発のAI(人工知能)真贋(しんがん)判定システムの導入を加速している。仏LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のバッグなどの買い取り品が本物か偽物かを見分ける仕組みで、2020年8月に名古屋本店の買い取りフロアで初めて導入した。当初は取扱数が多いルイ・ヴィトンのバッグや財布を対象にした。

「AI真贋判定システム」を使い、バッグを調べるコメ兵の鑑定士
「AI真贋判定システム」を使い、バッグを調べるコメ兵の鑑定士
(出所:コメ兵ホールディングス)
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コメ兵の買い取りブース。会話しやすいようなしつらえになっている
コメ兵の買い取りブース。会話しやすいようなしつらえになっている
(出所:コメ兵ホールディングス)
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 コメ兵ホールディングス(HD)の石原卓児社長は、2021年6月3日に開いた会見で次のように語った。「AIを活用して、買い取りを希望する顧客に査定金額の根拠を説明し、満足度を高めていく。今後出店する店舗では、出店と同時に判定システムを使えるようにする」。

 同社は、成長戦略の1つに据える「買い取り強化」に向け、年間30店舗以上の買い取り専門店を3年連続で出店する方針だ。それを支えるのが判定システムとなる。

 同社の国内58店舗中、判定システムを既に導入した店舗は9店(2021年6月21日時点)。これを同月中に15店に広げ、7月以降に関西・中部の買い取り専門店へ導入する計画だ。

 同時に、真贋判定が可能なブランドも増やす。ルイ・ヴィトンに加え、2021年3月に伊GUCCI(グッチ)を追加した。今後、仏CHANEL(シャネル)や仏HERMES(エルメス)の一部モデルも判定対象とする。