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 日産自動車は2021年6月24日、大型SUV(多目的スポーツ車)の新型「INFINITI QX60」を発表した。21年秋に北米で、22年初頭に中国で発売する予定だ。現時点で、日本への投入は計画していない(図1)。

QX60
図1 大型SUVの新型「QX60」
(撮影:日経Automotive)
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 今回の新型車は、日産が事業構造改革計画「NISSAN NEXT」で掲げたグローバルの新型車攻勢の一つで、ファミリー層を主なターゲットとする3列シート車である。駆動方式は、2WD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)を用意した。ただ、世界で電動化が加速し、日産もグローバルで電動車の投入に力を入れているが、今回の新型車はガソリンエンジン車だけを用意し、ハイブリッド車(HEV)などの電動車は設定しなかった。

現時点ではガソリン車が最適の選択

 その理由について、INFINITI商品戦略・企画部部長のエリック・リゴー氏は、「今後、北米でも電動化は進むと思うが、現在のユーザーの声を聴くと、電動車よりもガソリン車を購入したい人が多いことが分かった。今回のパワートレーンは、現時点で最適の選択と判断した」と言う。電動化が進む中国にも、ガソリン車を投入する予定だ。

 新型車のガソリンエンジンは、排気量3.5LでV型6気筒の「VQ35DD」。最高出力は295hp(約220kW)、最大トルクは270 lb-ft(約366N・m)である。最高出力と最大トルクの値は、現行車(20年モデル、以下同じ)のエンジンと同じだ。一方、現行車の変速機はCVT(無段変速機)だが、新型車は新開発の9速AT(自動変速機)を搭載し、滑らかな変速などを実現した。

 新型車は、日産が20年9月に発表したデザインコンセプト車「QX60 Monograph」の量産モデルとなる。SUVとしての力強さを強調した外観デザインを採用したことに加えて、滑らかで柔らかい素材を使うことなどで内装の上質感を高めた。