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 あなたの「Slack」スキルは十分ですか――。女性向け人材サービスのLiB(東京・港)は2021年6月、ビジネスチャットツールSlackを活用する社内ガイドラインと活用スキルの自己診断ツールを併用した働き方改革プロジェクトを始動した。全社の活用ノウハウをとりまとめたもので、30問の設問に答えると項目別のレベルを見える化。利用者の発信力や受信力をきめ細かく自己診断できる。

 背景にはSlack使いこなしの巧拙が業務の生産性を大きく左右するとの問題意識がある。新型コロナ禍で在宅勤務が主体となるなか、Slackを単にメッセージ交換ツールとして使うだけでなく、業務遂行の基幹インフラとしてフル活用する企業も現れている。LiBは社員1人ひとりのSlack活用スキルを見える化して、全社のコミュニケーション力や生産性の底上げにつなげる狙いだ。スキル診断ツールの外部提供も視野に入れる。ビジネススキル支援をなりわいとしない「普通の会社」によるSlack活用診断は、多くの企業にとって共感できる内容となりそうだ。

全30問、発信力と受信力を診断

分野設問
発信力に関する設問発信時は適切なチャンネルを選択している
異なる複数の話題を1つの投稿に混在させないようにしている
個別メンション、@channel、@hereを使い分け、Who(対象者)を明確にしている
受信力に関する設問未読を24時間以上放置しないようにしている
自身の閲覧キャパを超えないよう、不要なチャンネルから退出するようにしている
締め切りに間に合わないときは必ず事前に連絡する
管理に関する設問チャンネル作成時は適切な名前を検討できている
不要になったチャンネルはアーカイブ/削除できている
設問の例
(出所:LiB、以下同)

 Slackのスキル診断は全30問から成る。メッセージを出す際と受ける際、そしてメッセージの内容や受け手を分類する単位であるチャンネルの管理について、それぞれ選択すべき行動や意識すべきことがらを尋ねる。

 同社は創業当初の2014年5月からSlackを業務に使ってきている。そうして社内で蓄積してきたノウハウを、今回の診断の設問づくりに総動員。社員から設問の項目や心掛けているポイントについて情報を募った。

 例えば「発信時のコントロール」についての設問は「適切なチャンネルを選択している」「異なる複数の話題を1つの投稿に混在させないようにしている」といったもの。「箇条書きにできるものは極力箇条書きにしている」「1文がダラダラ長くならないよう意識している」など、文字コミュニケーションの基本と言えるスキルを尋ねる設問も多い。

 Slackが備える豊富なメンション機能を生かした設問もある。誰に(who)、何を(what)、いつまでに(when)といった「4W1H」を発信時に意識すべきだとして、関連する設問を設けている。「個別メンション、@channel、@hereを使い分け、Who(対象者)を明確にしている」といったものだ。

診断結果の例
診断結果の例
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