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 「かつかつで間に合っている状態」──。ダイキン工業が2021年7月8日、半導体の調達状況についてコメントした。世界的な半導体不足の影響は同社も受けている。だが、「足元の生産はこなしている。確約はできないものの、21年8月までの生産計画はめどが付いている」(同社執行役員空調生産本部長の森田重樹氏)という。同日にダイキン工業は、家庭用エアコンの「マザー工場」である滋賀製作所(滋賀県草津市)のプレス向け見学会を開催。その質疑応答の際に出た半導体不足に関する質問に同氏らが回答した。

滋賀製作所の家庭用エアコンの生産ライン
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滋賀製作所の家庭用エアコンの生産ライン
半導体不足をギリギリの状況でしのいで生産を続けている。(写真:日経クロステック)

 半導体不足の中で最も逼迫しているのは、やはりマイコン。20年の暮れごろから需給バランスが崩れ、在庫が逼迫し始めた。ただし、その段階ではそれほど影響は受けないと同社は捉えていたという。ところが、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)の生産子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で21年3月19日に火災が発生。この火災による供給減少の影響を大きく受けたようだ。

代替品の開発に着手

 不足分のマイコンを調達するために、ダイキン工業は代替品の開発に着手した。正規品と全く同一の仕様のマイコンは存在しないため、必要な処理能力を備えた互換性のありそうなマイコンを既製品から探す。見つけたら、それを購入してエアコンに実装し、必要な能力を満たすことを確認する。問題がなければ、それを代替品として採用するという流れだ。