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 この1年でテレワーク環境が急速に普及した。テレワークは多くの社員にとって通勤時間の削減や会議室の確保が不要になるといったメリットがある。一方で、新入社員(新人)教育に頭を悩ませる企業は少なくない。テレワーク環境では対面による打ち合わせや雑談の機会が減ってしまう。これまでOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)をはじめとする対面で実施していた研修や教育の内容をテレワーク環境に合わせなければならない。

 では現場のリーダーや上司はどのように新人を育てればよいのか――。リクルートマネジメントソリューションズは2021年6月28日に「2021年 新入社員意識調査」の結果を発表した。インターネットやSNS(交流サイト)を使いこなすデジタルネーティブのZ世代(1990年代後半に生まれた人)の新人が感じている不安や、職場に求めることなどが明らかになった。調査結果からテレワーク下における新人育成のポイントを見ていこう。

Z世代の価値観は新規ビジネスに寄与する

 リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査」は新入社員の意識・特徴を把握するために実施し、今回で11回目になる。リクルートマネジメントソリューションズの桑原正義HRD統括部主任研究員は、10年前の調査結果と比較すると2021年度の新人は「これからの世界で生かせる持ち味がある」と説明する。

Z世代の特徴。2011年の調査と2021年の調査を比較したデータ
Z世代の特徴。2011年の調査と2021年の調査を比較したデータ
(出所:リクルートマネジメントソリューションズ)
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 10年前はリーダーを中心に一致団結して同じ方向を目指すのが是とされていた。しかしコロナ禍、それ以降のニューノーマルな世界に向けた製品・サービスを開発する企業にとって「共創・共栄といった従来にはない新しい価値観が不可欠だ」(桑原主任研究員)からだ。

 企業の育成担当者はこうしたZ世代の特徴を踏まえて育成しなければならない。桑原主任研究員はテレワーク下におけるZ世代の育成ポイントを大きく5つ挙げる。それが「人の側面のコミュニケーション」「見える化」「ルール化」「シェアリング」「オンライン活用」である。