全2321文字
PR

 「デジタルの分野について、NRIデジタルはNRI(野村総合研究所)本体よりプライム(優位)に立つ」。NRIの専務執行役員DX(デジタルトランスフォーメーション)担当でNRIデジタルの取締役会長兼CEO(最高経営責任者)を務める増谷洋氏はこう明言する。

 NRIデジタルは2021年4月、社員を200人から400人と倍に増やした。「NRIデジタルは顧客やNRIグループ全体のDXを担う戦略的子会社で、NRIからスキルの高い人材を集めた精鋭チームだ」(増谷氏)。案件によっては顧客から「NRI ではなく、NRIデジタルと仕事がしたい」と言ってもらえるような位置づけにするとのグループ戦略があり、規模を拡大した。

野村総合研究所の専務執行役員DX担当でNRIデジタルの取締役会長兼CEO(最高経営責任者)の増谷洋氏
野村総合研究所の専務執行役員DX担当でNRIデジタルの取締役会長兼CEO(最高経営責任者)の増谷洋氏
撮影:日経クロステック
[画像のクリックで拡大表示]

 NRIデジタルは企業向けにD2C(Direct to Consumer)構築支援サービスやデジタルマーケティングなどDX案件を手掛ける。D2Cは企業が消費者に商品を直接届けるビジネス形態だ。NRIデジタルの社員のほとんどはNRI本体からの出向者が占める。2016年8月の発足当初は20人から30人規模の会社だったが、年々人数を増やしているという。

 「NRIデジタルはDXに特化した会社でスピード感を持ってサービスを提供する。顧客からのニーズが非常に高まっており、対応するために人員を増やした」(増谷氏)。データサイエンティストを中心にNRIデジタルに人材を集めた。メーカーや小売り、旅行会社、交通といった業種のDXを担当する。これまでに資生堂や日本航空(JAL)、三菱地所、工作機械製造のDMG森精機などの事例を手掛けてきた。

 デジタルマーケティングとは、例えばECサイトや店舗でニーズに合わせて商品をどのような価格設定にするかなどだ。商品の値下げのタイミングについてAI(人工知能)を使って最適価格を算出し、値札に反映するダイナミックプライシングなどの実証も進める。