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 AI(人工知能)スタートアップのPreferred Networks(PFN)が、エンジニアではなく事業担当者に向けた研修プログラム「AI解体新書」の参加企業を広く募っている。募集期間は2021年7月13日から8月6日まで。企業の規模や業種は問わない。

 「これまでにPFNがAI技術の共同研究や事業化を通じて蓄積してきたノウハウを提供する」――。PFNの西川徹代表兼最高経営責任者(CEO)は研修プログラムの価値をこう表現する。

Preferred Networksの西川徹代表兼最高経営責任者(CEO)
Preferred Networksの西川徹代表兼最高経営責任者(CEO)
(撮影:村田 和聡)
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 研修プログラムはレクチャー、ワークショップ、プレゼンテーションから成る。レクチャーはPFNでAI技術のビジネス応用を担う社員が、先端のAI技術とビジネスへの適用ノウハウについて解説する。西川CEOや岡野原大輔代表兼最高執行責任者(COO)も登壇する。

 ワークショップでは1チーム4人ほどで最大5チームを組成。PFNの事業開発担当者とエンジニアが1人ずつ各チームに参加し、参加企業の課題を解決しビジネスを強化する実現可能なプロジェクトを共同で立案する。最後のプレゼンテーションで、プロジェクト案を参加企業の経営層に提案する。

 PFNのエンジニアはレクチャーやワークショップを通じ、深層学習(ディープラーニング)を実ビジネスに適用する際につまずきやすいポイントも伝授する。「深層学習はデータセットをうまくつくらないと学習が進まない。データセット作成に当たってどのような苦労があり、どう解決するのかを講義などで伝える」(西川CEO)。

 AI技術を現場で運用するに当たって直面する課題と、解決へのノウハウも教える。例えばAIの判断全てをブラックボックスにすると、現場がその判断に納得せず、導入が進まないケースがある。そうした場合は、判断の根拠を理解しやすいAIとブラックボックスAIとのハイブリッド型で運用するなどの解決策があり得るという。

 第1回プログラムは数社を募集し、2021年9月上旬~10月中旬に実施する予定。プログラム料金は1社500万円(税抜き)。この価格設定には「真剣勝負で講義を受けてくれる企業に参加してほしい」(西川CEO)との狙いがある。プログラム提供には講義資料作成を含めてPFNのエンジニア20人以上が関わっており、「PFNとしてこれほど大規模に手掛ける研修プログラムは初めて」(同)とする。