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 国内IT大手4社の2021年4~6月期の連結決算(国際会計基準)が2021年8月5日に出そろった。前年同期に新型コロナウイルスの感染拡大で受けた影響からの反動もあり、4社とも増益を達成。順調なスタートを切った。

NTTデータ、北米とEMEA・中南米が黒字転換

 「好調な滑り出しだった。おおむね計画通りで、我々としてもポジティブに受け止めている」。NTTデータの藤原遠副社長執行役員は2021年4~6月期決算をこう総括した。売上高は前年同期比11.3%増の5908億円、営業利益は同77.1%増の472億円だった。

 特に海外の復調が目立った。「北米」と「EMEA(欧州・中東・アフリカ)・中南米」の営業利益はいずれも黒字に転換した。「北米、EMEA・中南米ともに着実に事業構造改革の成果が現れている」(藤原副社長執行役員)。EMEA・中南米に関しては、2021年9月に同地域を統括する「NTTデータEMEAL」を新設する計画を発表している。

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 NECの売上収益(売上高に相当)は前年同期比10.9%増の6519億円、営業損益から買収関連費用やのれんの償却費を控除した調整後営業損益は前年同期の58億円の赤字から105億円の黒字へ転じた。国内事業・海外事業ともに増収で、国内はITや5G(第5世代移動通信システム)事業が堅調で、海外はデジタル政府やデジタル金融を中心に事業が拡大した。

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企業名事業分野売上収益(前年同期比増減率)*1営業利益(前年同期比増減率)*2
NEC6519億円(10.9%)105億円(黒字回復)
NTTデータ5908億円(11.3%)472億円(77.1%)
日立製作所2兆3674億円(48.5%)1304億円(123.5%)
内訳)IT4428億円(3%)436億円(14%)
富士通8019億円(▲0.1%)337億円(51.5%)
内訳)テクノロジーソリューション6870億円(0.5%)170億円(27.2%)
国内IT大手4社の2021年4~6月期連結決算(国際会計基準)
*1 NTTデータは売上高 *2 NECと日立製作所は調整後営業利益
(出所:各社のIR資料を基に日経クロステック作成)