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 ドイツContinental(コンチネンタル)は同社の統合ECU(電子制御ユニット)「HPC(High-Performance Computer)」が2021~22年に量産される20車種以上に採用されたと発表した。受注総額は約50億ユーロ(130円/ユーロ換算で約6500億円)。ノウハウを生かし、HPCの次世代品の開発も進める。

コンチネンタルのリリース: https://www.continental.com/en/press/press-releases/20210728-cross-domain-hpc/

 同社のHPCは、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」および「ID.4」の統合ECU「ICAS1(In-Car Application Server 1)」として採用された実績がある。

 ECUはこれまでの分散型から統合型(集中型)へ進化するとみられており、ICAS1はその代表例の1つである。クラウドとの接続機能や車載ネットワークのルーター機能を担う「コネクテッドゲートウエイ」と、車両のボディー制御機能を統合している。また、スタンダードOS(基本ソフト)として「Adaptive AUTOSAR」を採用するなど、OTA(Over The Air)によるソフトウエア更新に対応しやすいアーキテクチャーとなっている。

ECUの統合化のトレンド
ECUの統合化のトレンド
(出所:コンチネンタル)
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 コンチネンタルのHPCはドメイン(用途)別に「コネクテッド/ボディー用」「コックピット用」「ADAS/自動運転用」と分かれており、VWがICAS1として採用したのはコネクテッド/ボディー用のHPCだった。今回20車種以上で受注したHPCは、コネクテッド/ボディー用に加えてコックピット用、ADAS/自動運転用も含む。

Michael Hulsewies氏
Michael Hulsewies氏
(出所:コンチネンタル)
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 こうした量産プロジェクトの経験を生かしながら、同社は次世代品の「Continental Automotive Edge(CAEdge)」を開発中である。これまでのHPCがドメイン別の製品構成だったのに対し、次世代品ではドメイン横断型(クロスドメイン型)となり、統合化がさらに進む。「車両の電子アーキテクチャーをよりシンプルかつ柔軟に設計できるようになる」(同社Senior Vice President of Architecture & SoftwareのMichael Hulsewies氏)という。