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 MS&ADインシュアランスグループとして2010年4月に経営統合した三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が、システム統合に向けて本格的に動き出した。三井住友海上は、保険金支払いなどを支援する損害サービスシステムを全面刷新。自動車保険を対象に、2021年7月に新システム「BRIDGE」を稼働開始した。11月までに地域ごとに展開していく。

 一方のあいおいニッセイ同和損保は10月に、新システム「アンサンブルMIRAI」を稼働させる予定だ。BRIDGEの中で両社が共同で開発したシステム群と、既存の保険金支払いシステム「アンサンブル」を連携させたものになる。並行して、アンサンブルMIRAIをBRIDGEに寄せる形で完全統合する検討を開始した。

 BRIDGEは保険金支払い、代理店における業務、顧客との書類のやり取り、車両損害調査のそれぞれを管理するシステム群や契約者専用ページなどで構成する。最大のポイントは、保険金支払いシステムにパッケージソフトを採用したことだ。日本の保険会社でも導入実績のある、米Guidewire Softwareの「Guidewire ClaimCenter」をカスタマイズして導入した。

三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険のシステム共同化の概要
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険のシステム共同化の概要
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 三井住友海上 損害サポート業務部ICTチーム チーム長の境洋二郎氏は、ClaimCenterを採用した理由を「実績があるパッケージの方が、スクラッチで開発するよりもリスクが低いからだ」と説明する。保険金支払いセンターの担当者に対し、取るべきアクションを事故処理のプロセスに応じて提示する機能を備える点も評価したという。