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 Web問診システムを手掛けるメディアコンテンツファクトリーが、オンライン診療システムを手掛けるMICIN(マイシン)との連携を始めた。医療のデジタル化という観点では共通点も多い両システムだが、連携することによってどんなことが可能になるのだろうか。目指すのは、オンライン診療と外来診療の垣根をなくし、診察室に患者が入ってくるような感覚でディスプレー越しの診療ができるような未来だ。

 メディアコンテンツファクトリーは2018年からクラウド型Web問診システム「SymView(シムビュー)」を医療機関向けに提供している。Web問診市場にはflixy(フリクシー)の「メルプWEB問診」やAI(人工知能)を活用したUbie(ユビー)の「AI問診ユビー」といった競合が多数存在するが、メディアコンテンツファクトリーによるとSymViewの強みは電子カルテなどの他システムとの連携の容易さにあるという。

クラウド型Web問診システム「SymView」
クラウド型Web問診システム「SymView」
(出所:メディアコンテンツファクトリー)
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 医療機関の業務を効率化するデジタル技術は数多く存在しており、予約システムや電子カルテが代表的だ。しかしそれぞれ数十にも及ぶ事業者が手掛けているため、システム間の連携の難しさにハードルを感じる医療機関も少なくない。メディアコンテンツファクトリーはSymViewの開発にあたり、予約システムや電子カルテを手掛ける各事業者との調整を続けており、予約システムからWeb問診への誘導や、問診結果の電子カルテへの転記がスムーズに行えるという。

 この動きをさらに進めた結果実現したのが、2021年7月29日に発表した、MICINの手掛けるオンライン診療サービス「curon(クロン)」との連携開始だ。新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けてオンライン診療への注目度が高まるなか、両社は2021年4月に業務提携を結び、オンライン診療の質の向上を目指して開発を進めてきた。

 SymViewとcuronの連携によって、SymView内に患者のオンライン診療希望の有無をヒアリングする機能が追加された。医師はカスタマイズされた詳細な問診結果を確認した上でオンライン診療実施の可否を判断し、また実施可能な患者はcuronを利用してスムーズにオンライン診療に移行できるようになった。