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 オンライン診療サービスなどを手掛けるMICIN(マイシン、東京・千代田)が保険業に新規参入した。子会社のMICIN少額短期保険を設立し、女性特有のがんにかかった人が再発に備えるための保険の販売を2021年8月25日に始めた。将来的にはMICINが手掛けるオンライン診療やデジタル治療(DTx:デジタルセラピューティクス)などと連携し、治療の取り組み状況に応じてサービスを個別化する保険商品の開発も見据えている。

(出所:123RF)
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 MICIN少額短期保険が販売を始めた第1弾の保険商品は「乳がん・子宮頸(けい)がん・子宮体がん再発保障保険」だ。初めてかかったがんがステージ0からIIの乳がんや子宮頸がん、子宮体がんのいずれかで、各がんの再発や転移がなく、他のがんにかかっていない人を対象とする。がんの再発や新たながんが見つかった場合、加入者が自由に使い道を決められる給付金を受け取れる。

 今回の保険についてMICIN少額短期保険の代表取締役である笹本晃成氏は「術後の治療で通院していてもがんの手術から6カ月経過していれば申し込めることが大きなポイントだ」と強調する。がんを経験した患者にとって保険の加入はハードルが高い。特に乳がんは術後のホルモン治療が5年から10年ほど続くことも珍しくない。これまでの保険は、術後のホルモン治療中は加入できなかったり、治療が終了してもそこから数年経過しないと加入できなかったりするものが多いという。

 MICINが21年8月に開催した会見では、自身も乳がんを体験した女性らが登壇。がんになった後に新しく保険に加入するのが難しかった体験などを説明し、「がんにかかった人のニーズに応えた保険だと思う」と話した。