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 北九州空港を拠点として国内では7都市に就航するスターフライヤー(北九州市)とサイエンスアーツ(東京都新宿区)は2021年7月14日、サイエンスアーツが開発したIP無線サービス「Buddycom(バディコム)」をスターフライヤーの地上係員、客室乗務員(CA)、バックオフィス間の情報連携ツールとして採用したと発表した。

 Buddycomは、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットを、携帯電話回線やWi-Fiを介してトランシーバーや無線機のように使えるサービスだ。アプリを起動させれば、通話ボタンを押して多数の端末に同報する「プッシュ・ツー・トーク」に対応し、情報を一斉に届けることができる。

 Buddycomを導入したのは、羽田空港内の連絡業務である。地上係員用の33ライセンス、CA用の34ライセンスの計67ライセンスを契約した。遅延や欠航などのイレギュラー情報を伝えたり、搭乗人数の確認に使用したりしている。導入の狙いや効果は何か。

IP無線サービス「Buddycom(バディコム)」のシステム概念図
IP無線サービス「Buddycom(バディコム)」のシステム概念図
(出所:サイエンスアーツ)
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運用コストはMCA無線機の約半額

 スターフライヤーが従来、空港内で利用していた「MCA(マルチチャンネルアクセス)無線機」は音声のみの通信であったため、内容を聞き返したりメモを取ったりする事態が生じ、情報伝達や判断に時間を要することがあった。また、MCA無線機の運用コストが高いという問題もあった。

従来利用していたMCA無線機(左)とBuddycomをインストールしたスマートフォン(右)。2台持つ必要はなくなった
従来利用していたMCA無線機(左)とBuddycomをインストールしたスマートフォン(右)。2台持つ必要はなくなった
(撮影:日経クロステック)
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