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 日産自動車のハイブリッド車(HEV)「ノート オーラ」の販売が好調な出足を見せている。2021年8月17日から販売を開始し、わずか3週間で受注が1万151(同年9月8日時点)台と1万台を突破した。月間販売目標である3000台に対し、10日ほど残して優に3倍を超えている。同時期に発売された競合車種の1つであるトヨタ自動車のHEVの新型「アクア」に、スタートダッシュで競り勝った。

「ノート オーラ」
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「ノート オーラ」
シリーズ方式のハイブリッドシステムである第2世代の「e-POWER」を搭載している。発売後の3週間で受注が1万台を超えた。(写真:日経クロステック)

 アクアの発売日は同年7月19日。日本自動車販売協会連合会によれば、アクアの同月の販売台数は7902台で、翌8月は9442台。発売直後の2カ月連続で、トヨタ自動車が掲げた月間販売目標である9800台を下回った。

 ノート オーラは、同じくHEV「ノート」の上級モデル。価格は261万300~295万7900円(税込み)と、アクアの198万~259万8000円(同)よりも高い価格設定となっている。一方で、最高燃費はノート オーラが27.2km/Lであるのに対し、アクアは35.8km/L(いずれもWLTCモード)とノート オーラが完敗している。つまり、価格が高くて燃費が劣るにもかかわらず、販売ではノート オーラに軍配が上がった格好だ。

ノート オーラとアクアの比較
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ノート オーラとアクアの比較
互いにHEV専用車。アクア(右)の方が低価格で燃費に優れるが、販売のスタートダッシュではノート オーラ(左)に軍配が上がった。なお、アクアの燃費の方が優れるのは、シリーズ・パラレル方式のHEVであるため。これに対し、ノート オーラはシリーズ方式のHEVである。(写真:日産自動車とトヨタ自動車)

 ノート オーラで目を引くのは、この「価格が高くても売れている」点。実に、顧客の33%が、価格帯のより高い電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」搭載車を選んでいるのだ。その価格帯は286万8800~295万7900円(税込み)と、最も低価格なモデルよりも25万円以上高い。

 日産自動車はe-POWER 4WDを「理想的な4WDシステムを開発した。その証拠に非常に高評価を得ている」(同社の技術者)と胸を張る。