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 「アプリの『現在地から探す』を押すと、すぐに病院を見つけられますよ」「こうやるのね」――。d garden五反田店(ドコモショップ五反田店)で、シニアの女性が熱心に自分のスマートフォンを操作していた。女性が参加したのは「ドコモスマホ教室」の中の「スマートフォンでオンライン診療を利用してみよう」の講座。女性はオンライン診療のアプリをダウンロードしたスマホを使いながら実際の操作を体験した。

オンライン診療に関する講座で参加者が実際に操作を体験している様子
オンライン診療に関する講座で参加者が実際に操作を体験している様子
(撮影:日経クロステック)
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 オンライン診療を手掛けるメドレーとNTTドコモは2021年8月から、642店舗のドコモショップでオンライン診療の利用案内を始めた。ドコモショップが開催するドコモスマホ教室の中でメドレーのオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS(クリニクス)」の使い方などを無料で説明する。講座に参加したシニアの女性は「月に1回通院して薬をもらっているため、新型コロナウイルス感染症の拡大を機にオンライン診療やオンライン服薬指導に関心をもった」と受講の理由を話す。

 NTTドコモは2021年4月にメドレーと資本・業務提携し、医療分野のサービスに本格的に参入した。今後、ドコモのdアカウントを保有する利用者がメドレーのクリニクスを介したオンライン診療を受けられるように整備していく。今回のドコモショップの利用講座は、オンライン診療を普及させるための取り組みの1つだ。ドコモの一般利用者との接点を生かし、アプリの操作を支援する。

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 特に対象とするのが、スマホの取り扱いに不慣れなシニア層である。新型コロナの感染予防の観点で、通院機会が多いシニア層にとってオンライン診療が有用な場面は多い。「ドコモは地域に密着してシニア層をサポートできる強みがある」とNTTドコモ ビジネスクリエーション部ヘルスケアビジネス推進室 プラットフォーム事業推進 コンシューマビジネス担当課長の前田留実氏は話す。

 これまで開催してきたドコモスマホ教室の参加者は60歳以上が9割を超えるという。オンライン診療に関する講座の受講者も60歳以上がメインになると見込まれている。