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 「地域情報を得意とする地方紙にしかできないコンテンツへの入り口が何かできないか」。西日本新聞社の相本康一西日本新聞me編集長はニュースアプリ「西日本新聞meアプリ」を発案した背景をこう語る。

 福岡県を中心に展開する西日本新聞社は、2021年4月6日から西日本新聞meアプリの提供を始めた。独自の調査報道である「あなたの特命取材班(あな特)」で知られる同社だけに、アプリでもアイデアあふれる2つのユーザーインターフェース(UI)を用意し、記事が読まれやすいようにして、地方紙として地域での存在感を高めることに挑んでいる。

地図上にニュースを配置したマップUIとライブカメラ(出所:西日本新聞社)
地図上にニュースを配置したマップUIとライブカメラ(出所:西日本新聞社)
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地図上にニュースを配置

 西日本新聞meアプリが他のニュースアプリと一線を画すのは、「マップ」ボタンを用意している点だ。このボタンを押すと目に飛び込んでくるのが、福岡市を中心とする地図と地図上に配置された複数のマーカーだ。このマーカー一つひとつが、「福岡市中央区地行浜2丁目2番付近で火災」など、その場所で起こったニュース記事の入り口になっている。

 自宅や職場付近など自分の生活に関連する場所のニュースに関心の高い人は多いだろう。思わずクリックしてしまう可能性も高い。冒頭、相本西日本新聞me編集長が述べた「地域情報を得意とする地方紙にしかできないコンテンツの入り口」がマップボタンというわけだ。ニュース記事を投稿するCMS上で緯度経度による位置情報を入力できるようにし、マップUI上で自動的に表示される仕組みになっている。

 この「マップUI」の狙いはもちろん、西日本新聞meアプリを開いた際に多くのニュースを読んでもらうことだ。さらにアプリそのものの起動を習慣にしてもらう工夫を取り入れた。それは24時間のライブカメラのマーカーを地図上に配置していることで実現している。このマーカーを押すと博多駅や中州、福岡空港など現在17カ所の様子を確認できるようになっている。