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 「当社はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として、顧客のゴール(目標)達成を目指す長期の資産運用を主に支援している。だが、それだけではニーズに応えきれない。『貯蓄から資産形成へ』の動きを加速するために、株式投資を身近なものにしていく」。富山に本社を置くFan代表取締役の尾口紘一氏は、2021年8月1日に提供を開始したロボ・アドバイザー(ロボアド)「アルパカロボ」についてこう意欲を見せる。

「アルパカロボ」説明会の様子
「アルパカロボ」説明会の様子
左がAlpacaJapan代表取締役CEOの四元盛文氏、右から2人めがFan代表取締役の尾口紘一氏(写真:日経クロステック)
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 アルパカロボは、FanとFinTech企業のAlpacaJapanが共同で開発した。現在主流の投資一任型とは異なり、投資すべき銘柄を利用者に提案するアドバイス型を採る。AI(人工知能)を活用して、日本株の個別銘柄ごとに21日後の期待収益率を予測。買い時か売り時かを示す「シグナル」や「おすすめ銘柄」を営業日ごとに配信。未経験者でも株式投資を実行しやすくしている。チャットでの相談にも応じる。

 「投資初心者が生活の一部として手掛けられるよう、投資の楽しさをいかに演出するかに配慮した」と、AlpacaJapan代表取締役CEO(最高経営責任者)の四元盛文氏は説明する。

ロボアドと人が協調

 アルパカロボのように、新種のロボアドが相次ぎ登場している。フィデリティ証券が7月に提供を始めた「ザ・ハイブリッド」もその1つだ。投資一任型のロボアドに資産運用エキスパートによる支援を組み合わせて提供する。担当者は運用前に、ライフプラン診断ツールを利用して顧客のゴール設定を支援。運用開始後は3カ月に1回、プランの見直しなどのフォローアップ相談を提供する。資産運用についても「ロボとフィデリティの運用部門によるハイブリッドで進める」(フィデリティ証券 グローバル・デジタル・ウェルス室室長の野水瑛介氏)という。

ロボ・アドバイザーの新サービス・機能強化の例
ロボ・アドバイザーの新サービス・機能強化の例
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