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 神田外語大学などを運営する佐野学園はノーコードによる稟議(りんぎ)決裁システムの開発で、長年の業務課題を解消した。システム開発に取り組んだのはITベンダーでも情報システム部でもなく、ITの専門知識を持たない人事担当者だ。

 佐野学園の課題は、法人本部が千葉市の神田外語大学キャンパスから直線距離で25キロメートル離れた場所にあり、幾つかの業務が非効率になっていたことだ。

神田外語大学は千葉市にあり、東京都千代田区の佐野学園法人本部と離れている。稟議(りんぎ)決裁で紙書類を郵送しなければならず業務効率が下がっていた
神田外語大学は千葉市にあり、東京都千代田区の佐野学園法人本部と離れている。稟議(りんぎ)決裁で紙書類を郵送しなければならず業務効率が下がっていた
(出所:Google マップの画面をキャプチャー)
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 例えば稟議決裁。佐野学園は支出承認などの稟議決裁に紙の稟議書を使っており、神田外語大学で稟議を起案する際には、添付資料と合わせて千葉市から千代田区の法人本部に郵送していた。

 システムを開発した佐野学園の藤田加津法人本部人事部シニアマネージャーは「重要な稟議は決裁者や回覧対象の関係者が多い。11人の決裁者が承認し、回覧が完了するまで1カ月以上掛かったケースもあった」と振り返る。神田外語大学は年間で約900件の稟議を起案している。その都度、紙書類を作成して郵送し、それに押印する作業が発生するため、業務の生産性が下がっていた。