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 DX(デジタルトランスフォーメーション)の機運が高まる中、IT人材の確保は多くの企業にとって喫緊の課題だ。転職、新卒市場を問わず人材の争奪戦は激しさを増している。中でも高いスキルを持った新卒学生にどうアクセスするか、各企業は工夫を凝らしている。

 転職情報サイト「doda(デューダ)」などを手掛けるパーソルキャリアは、2019年にエンジニアの新卒採用を始めた。その結果、初年度となる2020年度は6人、2021年度は11人を採用。3年目となる2022年度は13人が入社予定だ。いずれもエンジニアを中心に、データサイエンティスト、デザイナー、IT企画といった専門職採用の合計値である。

 順調に採用実績を伸ばす裏側には、外部の人材紹介サービスの活用があった。自らも同種のサービスを手掛けるパーソルキャリアが、なぜ他社のサービスを使ったのか。

新型コロナウイルス禍は採用の在り方を変えた。企業はこれまでの「待ち」の姿勢から、積極的に学生にアプローチを取っていく必要が出てきた
新型コロナウイルス禍は採用の在り方を変えた。企業はこれまでの「待ち」の姿勢から、積極的に学生にアプローチを取っていく必要が出てきた
(出所:123RF)
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 パーソルキャリアは2012年にIT部門を立ち上げ、基幹システムの機能追加や改修、データベース刷新などに取り組んできた。2019年には、エンジニアやデータサイエンティストなど専門職からなる組織「テクノロジー本部」を立ち上げ、より本格的な内製化に踏み切った。これまで外部発注によりウオーターフォール型で半年~1年を要していた開発体制を変革。機械学習やブロックチェーンなど最新の技術を使った業務効率の改善や新サービスの企画なども進めてきた。

 エンジニアの新卒採用を始めたのも、テクノロジー本部の発足とほぼ同じタイミングだった。とはいえ「新卒と中途を明確に線引きしていたわけではない」と、パーソルキャリアの横舘紗智人事本部新卒採用部マネジャーは話す。学生の能力やエンジニアとしてのスキルを精査し、中途採用と同じくエンジニアやデータサイエンティスト、IT企画、UI/UXデザイナーといったポジションを決めて採用した。求める人材像と能力を当初から明確にしていたわけだ。

 そこで、学生の能力を可視化するために利用したサービスの1つが「paiza(パイザ)」だった。2012年設立のpaizaが提供する、IT人材の「就職」「転職」「学習」を支援するサービスである。「(パーソルキャリアが手掛ける)dodaキャンパスなども併用していたが、(学生に)より高度なアプローチができるサービスを求めていた」(横舘マネジャー)。