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 2021年8月25日、東京・目黒区に1号店を開店した宅配スーパー「OniGO」。最大の特徴は店舗なのに店頭販売をせず、配送に特化した点で、利用者の注文から10分で届けるスピード感が強みだ。だが「超速」なのは配送だけではない。OniGOを支えるシステムの自社開発にかけた期間がわずか2カ月だという。OniGO(東京・渋谷)の梅下直也CEO(最高経営責任者)は自身のバックグラウンドや人脈を生かしつつ、独自のツールを使ってスピード開発を実現した。

 OniGOは配送に特化した「ダークストア」と呼ばれる形態の店舗だ。消費者からオンラインで注文を受けると、指定された商品を消費者の下に配送する。配送に特化することで運用効率を高め、注文から10~20分ほどで届ける。欧米を中心とした海外で急速に拡大しているビジネスモデルだ。

 通常のネットスーパーは日付や数時間単位の時間帯を指定して商品を受け取る。OniGOは注文から10分で商品が届くため、指定時間帯に在宅していなければならない不便さがなく、急ぎの買い物に使えるといった利便性がある。「9月に目標としていた注文件数はクリアしており、出足は好調」(梅下CEO)で、自分の住所がサービス対象エリアとなったときに通知を受け取れる仮登録者も約600人いるという。

 OniGOのシステムは大きく、(1)商品在庫管理や受発注、店舗やスタッフ、顧客のデータなどを管理する基幹システム、(2)店舗従業員が注文された商品をピックアップするためのアプリ、(3)地図機能などがついた配送スタッフ用のアプリ、(4)消費者が商品を検索・購入するためのアプリ、から成る。梅下CEOによれば「海外でもダークストアのシステム開発は6~9カ月程度かかるのが一般的」だが、OniGOではこれらを2カ月で開発した。

OniGOはダークストアの運営システムを2カ月で開発した
OniGOはダークストアの運営システムを2カ月で開発した
(出所:OniGO)
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 梅下CEOはスピード開発の背景について「コミュニケーションコストを抑え、開発を加速できるフレームワークツールを使って開発工数を減らせたことが大きい」と説明する。